東京大(理系)
過去問のデータと特徴
特徴:誘導が少ないのが特徴で,まるで地図のない旅をするかのように,問題を解いていきます.解法やアプローチも1通りでないことが多く,数学をしっかり勉強した人は,どう解いていくかを考えるのが面白いと感じるはずです.意外と超難問は少なく,ある程度地頭がよく,基本をしっかりとアウトプットできれば合格圏には到達できるはずです.
範囲:数学ⅠAⅡBⅢ
頻出分野:空間図形.複素数平面.微積分.
試験時間:150分
形式:記述式
過去問の解答とコメント
2023年理系
特筆すべきテーマ:区分求積.円の接線..整式の割り算の余り.
コメント:第3問後半,第6問後半が難しいでしょうか.様々な分野からバランスよく出題されていて,解けるものをしっかり解く作戦になりそうです.
2021年理系
コメント:難しいのは第1問(2),第4問でしょうか.いずれにせよ,(1)はすべて手が出るはずです.題1問(2)は領域の最大・最小の問題にできると考えやすいです.第2問はベクトルで考えましたが,$x+y=-3\alpha+4\beta$,$2x-y=5\beta-3\gamma$,$x-3y=-4\gamma+5\alpha$ として範囲を出すのもいいと思います.第3問は腕力です.第5問は解きたいので,第4,6問は途中捨ててもいいかもしれません.
2020年理系
特筆すべきテーマ:線分の通過範囲の体積.
コメント:典型的なのは第3問ぐらいで,後はあまり見ない問題ばかりです.しかし,第1,2,5問は話がわかれば割とスムーズにいくと思います.難しいのは第6問.
2019年理系
特筆すべきテーマ:八面体を横切る平面.4次方程式を満たす複素数.
コメント:第1問は一見恐いですが,なんてことはない標準的.第2,4,5問も比較的標準的で,これらの大部分を得点すれば理科3類でなければ合格圏ではないでしょうか.
2018年理系
特筆すべきテーマ:数列の最大.多い文字で表された点の領域.点の存在領域.カージオイド.球の通過領域の体積.